神　神宮寺三郎だ。

洋　御苑洋子です。

熊　これこれ、一言で終わるんじゃない！　もっとあるじゃろう。仕事とか年齢とか得意なこととか……

洋　なるほど……では熊野さん、お手本をお願いできますか？

熊　うむ、ワシは熊野参造、56歳。新宿淀橋署の刑事課に所属する警部だ。
30年以上捜査畑一筋。足で稼ぐ地道な捜査が得意だな。

神　まさにベテラン刑事だな。

洋　ええ、とても頼もしいです。

熊　ふぉふぉ、褒めても何も出んぞ？　さあ、君らも改めて自己紹介したまえ。

神　ああ。俺は神宮寺三郎、32歳。新宿歌舞伎町で探偵事務所を営んでいる。
得意なこと……そうだな、昔ボクシングをやっていたから格闘なら少々。

洋　先生は本当にお強いですよね。

熊　うむ、君の犯人へのパンチが事件を解決しとると言っても過言じゃないな。

神　……いや、言い過ぎだろう。まるで俺が力ずくで解決しているみたいに……

洋　ふふ、事件を解決に導いているのは先生の推理力ですよね？
では、最後は私ですね。御苑洋子、26歳。先生の助手を務めています。
得意なことは……語学でしょうか。6ヶ国語はマスターしています。

神　洋子君はコーヒーを淹れるのもうまいな。特に朝の目覚めには最高だ。

洋　まあ、ありがとうございます。あ、よろしければ、いかがですか？

神　洋子君とは所長と従業員という関係になるか。熊さんとは友人だな。

洋　え？　もう少し詳しく……ですか？　先生との出会い？
そうですね、一言で説明するのは難しいので……こちらを見ていただいた方がいいかもしれません。
（「夢の終わりに」（ゲームアーカイブス））

熊　神宮寺君とは古い付き合いだが、洋子君も交えて一緒に事件解決に当たったのは
新宿中央公園で起きた殺人事件が初めてだったな。
（「いにしえの記憶」（DS））
あれから今までいくつの事件を一緒に解決したことか……二人には本当に世話になっておるよ。

神　どの事件も印象には残っているが……
最近のもので言うと、歌舞伎町でバーを経営している母子の事件が忘れられないな。あれはとても悲しい事件だった……

洋　私は昭和中期に書かれた小説「鬼姫伝」にまつわる事件が思い出深いでしょうか。 あの事件では、先生とも……

熊　む、何があったんだね？

神　ゴホン……熊さんが印象に残っている事件は？

熊　ワシは一時期、君の事務所にいた琴音という女の子の事件が印象に残っておるな。
確か君が8年前に受けた依頼が事の発端だったか……

神　ああ、あれは俺にとっても忘れられないな……
そうだ、忘れられないと言えば、「ひととせ」という骨董屋の事件も印象深いな。

熊　確か、その骨董屋の主は鑑識の三好の知り合いだったな。あの事件では三好も大活躍だった。

洋　ふふ、思い返してみると、どの事件もそれぞれ印象深いですね。

神　ああ、なかなか一番は選べないな。

洋　今回は赤系のカーディガンで明るさを意識してみました。後は白のシャツとベージュのスカートで落ち着きを出して……
シャツの胸元のゴールドがワンポイントです。

神　そう言えば、今回、髪はショートに切っているな。

洋　ええ、久しぶりに少し短めにしてみました。

熊　しかし、髪型が変わると、洋子君は本当に印象が変わるのぉ。まるで別人のようだよ。

洋　ふふ、お化粧を髪や服に合わせて、変えているせいかもしれませんね？

神　酒と煙草だな。

洋　お体が心配なので、先生は少し控えられた方がよろしいかと……

神　度を超しているつもりはないんだが……心に留めておくよ。

洋　お願いしますね。では、私の好きなものは……いろいろありますが、紅茶が好きです。
家で海外ドラマなど観ながら、紅茶を楽しむのは至福の時間ですね。

熊　ほう、いいのぉ。ワシの好きなものは立ち食いそばとビフテキだな。
このところは立って食えるステーキ屋があって助かるな。
捜査の合間にパッと食えるのがいい。特に寒い時にはたまらんよ。

神　熊さんの忙しい日常が垣間見えるな。本当に頭が下がるよ。